HANA

日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。

 

 

 

 

 

 

 第67候 『芹乃栄う』

     (せりさかう)

 新暦ではおおよそ 1月6日〜1月9日ごろ

 小寒 初候『芹乃栄う』:芹がすくすくと群れ生えてくるころ。
 春の七草のひとつで、七日には七草粥(ななくさがゆ)をいただきます。

 

春の七草

 せり  なずな  ごぎょう  はほべら  ほとけのざ  すずな  すずしろ
  せり    なずな  ごぎょう  はこべら  ほとけのざ  すずしろ   すずな

五節句の一つにあたる、一月七日の人日(じんじつ)に、

 

今年も健康でありますようにと願って、春の七草の入った七草粥をいただきます。

 

江戸時代には、七草を包丁でとんとんと叩いて調理するとき、

 

歌をうたいながらしたそうです。

 

♫ 草なずな 唐土の鳥と 日本の鳥と 渡らぬ先に ♫  トントントン

 

 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第68候『水泉動く』

    (すいせんうごく)

 新暦ではおおよそ 1月10日〜1月14日ごろ

 

 小寒 次候『水泉動く』:地中では凍っていた泉が動きはじめるころ。

 

 

 

 

 十日戎 とおかえびす                  

 

 

 

「商売繁盛で笹持ってこ来い」と景気のいい声を響かせるのは、

 

えべっさんこと十日戎の祭りのにぎわい。

 

大阪今宮神社では、一月九日の宵戎、十日の本戎、十一日の残り福と、

 

三日間祭りが繰り広げられます。

 

神社にお参りして福娘から福笹をもらい、鯛や俵、小判などの吉兆をつけたら

 

立派な縁起物。

 

右手に釣り竿、左手に鯛を持つ恵比寿様は、七福神の一人で商売繁盛の神様です。


きっとご利益を運んでくれるはず。

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 第69候 『雉始めて鳴く』

  (きじはじめてなく)

 新暦ではおおよそ 1月15日〜1月19日ごろ

 小寒 末候『雉始めて鳴く』:雉のオスが、メスに恋して鳴き始めるころ。

 

 

 

小正月                

 

一月一日を大正月、十五日を小正月といい、旧暦ではちょうど満月を迎えます。

 

新年最初の満月を、祝っていたのです。

 

小正月には小豆粥を食べ、無病息災を祈ります。

 

小豆のように赤い色の食べものは邪気を払うと考えられてきました。

 

正月中も忙しく働いた女性たちがやっとひと息つける頃だから、女正月とも呼ばれます。

 

 
 

 

 

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        * 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』