HANA

日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。

 

 

 

 

 
 
 

 

 第70候『欸冬華さく』

  (ふきのとうはなさく)

 新暦ではおおよそ 1月20日〜1月24日ごろ

 

大寒 初候『欸冬華さく』:蕗の花が咲きはじめるころ。

 

凍てつく地の下で、春の支度が着々と進みます。

 

 

二十日正月               


            

ひずなます

 

正月の祝い納めの日として、昔は仕事を休むならわしがあったのが、

 

一月二十日の二十日正月。

 

新年の家事などで働き通しだった女性が、体を休めに里帰りしたり、

 

小正月からの里帰りを済ませて帰宅したりする習慣がありました。

 

正月に用いた魚の頭や骨の残りで、鍋や団子をいただいたことから骨正月、

 

団子正月などの別名も。

 

地方によっては、正月のごちそうや餅をこの日に食べ尽くすなど、

 

正月のものは食べ残すまいという、実りへの感謝の思いが込められています。

 

* ひずなます:鮭や鱒の口先から頭にかけての軟骨部分を「氷頭」といいます 。
        氷のように 透きとおっているためこのように呼ばれています。

 

 
 

 

 

 

 

 

 


 第71候 『水沢腹堅し』

  (みずさわあつくかたし)

新暦ではおおよそ 1月25日〜1月29日ごろ

 大寒 次候『水沢腹堅し』:沢の水が厚く張りつめるころ。

 

 春隣 はるとなり               


            

もうすぐそこまで春が来ているという春の近い訪れを待つ心を表す言葉。

 

春となりは冬の季語です。

 

 
 

 

 

 

 

 

 第72候 『鶏始めて乳す』

  (にわとりはじめてにゅうす)

  新暦ではおおよそ 1月30日〜2月3日ごろ

 大寒 末候『鶏始めて乳す』:鶏が卵を産みはじめるころ。
             二十四節気 七十二候の最終候

 

 

 

 

 節分            


 

昔は、季節の変わり目にあたる立春、立夏、立秋、立冬の前日がすべて節分と

 

されていました。

 

一年の節目にあたる春の節分に、重きをおかれるようになったのは、

 

室町時代からだそうです。

 

季節の変わり目には、悪鬼が出てくるといわれ、豆が「魔滅」の音に通じることから

 

「鬼は外、福は内」のかけ声で豆まきをするならわしがはじまったとか。

 

節分の夜、豆を撒いて鬼をやらう一方、門口に柊の小枝に鰯の頭を掲げて

 

 

鰯の匂いで鬼を追っ払う柊挿す(ひいらぎさす)ならわしも。

 

『門にさして をがまるるなり 赤いわし』 一茶

 

 
 

 

 

    ←               
 

           

   

  初候   次候   末候

 

 

二十四節気•七十二候 一覧                       HOME

     

 

 

        

        * 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』