HANA

日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。

 

 

 

 


 

 

 

 第55候『山茶始めて開く』

   (つばきはじめてひらく)

 新暦ではおおよそ 11月7日〜11月11日ごろ

 

 立冬 初候『山茶始めて開く』:山茶花の花が咲きはじめるころ。

 

 

 
 

 

  落ち葉焚き

           
 ほっけ

 

路沿いの垣根に、山茶花の花が咲いていると、ふっとそこが明るくやわらいだような

 

印象をうけます。

 

落ち葉を掃き集めて家の前で、たき火をするなど、今では見かけなくなりましたが、

 

童謡に歌い継がれる通り、初冬の風物詩です。

 

   
 
 
 

 リンドウ

 
 
『 竜胆や 巌頭のぞく 剣岳 』 水原秋桜子
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第56候「地始めて凍る」

  (ちはじめてこおる)

  新暦ではおおよそ 11月12日〜11月16日ごろ

 立冬 次候 『地始めて凍る』:地が凍り始めるころ  
     霜が降り、氷が張り、季節は冬を迎えます。

 

 

 

 

 

 

 

              
 七五三

 

 

数えで男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳のときに、健やかに成長したことを

 

祝って、その年の十一月十五日には、七五三のお参りをします。

 

いまほど医療が整っていなかった昔には、子どもが育っていくことが、

 

今以上にありがたいことでした。

 

すくすくと大きくなるようにとの願いを込めて。

 

   
 
 
 
 
 

 ヒイラギ

 
 

『 柊の 葉の間より 花こぼれ 』  高浜虚子

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 第57候『金盞香し』

   (きんせんこうばし)

   新暦ではおおよそ 11月17日〜11月21日ごろ

 

立冬 末候『金盞香し』:水仙の花が咲き、かぐわしい香りが漂うころ。
 

金銭とは金色の杯を意味し、黄色い冠をいただく水仙の別名です。

 

 

 

 

 

              

 水仙

 

                   

 

 

 

白い六枚の花びらの真ん中に、黄色い冠のような副花冠を持つ水仙。

 

その花のようすをたとえて、金銭銀台(きんせんぎんだい)とも。

 

開花時期は十一月から三月。

 

上品な香りと、清楚なたたずまいから正月のための、生け花にも用られます 。

   
   
   
   
   
   
   
   

 紅葉

 
 

『 うつくしき 朝日夕日や むらもみち 』  正岡子規

 

 

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        * 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』