HANA

日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。

 

 

 

 


 

 

 

 

 第52候 『霜始めて降る』

    (しもはじめてふる)

 新暦ではおおよそ 10月23日〜10月27日ごろ

 霜降 初候『霜始めて降る』:霜が初めて降るころ。

 

 

 

 

  ほっけ

           
 ほっけ

 

ほっけの干物は、酒の肴の定番。

 

塩気がきいて、ふっくらとした身はご飯にも良く合います。

 

旬は春と秋ですがそれぞれで味わいが大きく異なるのが特徴です。

 

脂ののった春は、塩焼きや干物に。

 

秋は、すり身をほっけ団子の汁や鍋など。

 

干物は身のほうから、じっくりと焼くと、旨味が閉じ込められておいしく焼けます。

 
 
 
   
 

 ケイトウ

 
 

『秋風の 吹き残してや 鶏頭花』 蕪村

 
 

 

 

 

 

 

 第53候『霎時施す』

   (しぐれときどきほどこす)

  新暦ではおおよそ 10月28日〜11月1日ごろ

   
 

 霜降 次候『霎時施す』:時雨が降るようになるころ。

 

 

 

 

 

              

 初時雨 はつしぐれ

 

                   

 

 

 

ふいに強い雨が降りかかり、見る間に去っては青空が広がる時雨は、

 

晩秋から初冬にかけての空模様。

 

ひとところにだけに降る片時雨や、横なぐりに降る横時雨、

また訪れる時々で朝時雨、夕時雨、小夜時雨など。

 

その年の秋の初時雨は、野山の生きものも人々もそろそろ冬支度を始める合図です。

 
 
 
 
 

 アシ

 
茅の花
 
『日の暮れや 葦の花にて 子をまねく』 一茶
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 第54候『楓蔦黄なり』

   (もみじつたきなり)
  新暦ではおおよそ 11月2日〜11月6日ごろ

 

 霜降 末候『楓蔦黄なり』:紅葉や蔦が色づくころ

 

 

              

 山粧う やまよそおう

 

                   

 

 

 

秋の山が紅葉するようすを、山粧うといいます。

 

また、春の山のさわやかな初々しさは、山笑う。

 

夏のあおあおとしてみずみずしいさまは、山滴る。

 

冬の山の枯れた寂しさは、山眠る。

 

めぐる季節それぞれの山の表情を捉えるのは、郭熈(かくき)という、

 

十一世紀の中国、北宋時代の画家の言葉に由来しています。

 
 
 

 フジバカマ

 
 

 『藤袴 笠は何笠 桔梗笠』 正岡子規

 

 

 

 

 

    ←                 →
 

           

   

  初候   次候   末候

 

 

二十四節気•七十二候 一覧                       HOME

     

 

 

        

        * 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』