HANA

日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。

 

 

 

 


 

 

 

 

立春初候 第43候『草露白し』

    (くさのつゆしろし)

   新暦ではおおよそ 9月8日〜9月12日ごろ

白露 初候『草露白し』:草に降りた露が白く光って見えるころ。 
      

 

 

 

 

 

 

 

 秋の七草

           

萩、桔梗、葛、藤袴、女郎花、尾花、撫子

 

萩は万葉集で最も多く歌われた花。

 

秋の字が用いられるほど秋の花として

 

なじみ深いものです。

 

『秋の野に 咲たる花を

     

     指(および)折り
    
        かき数ふれば

          

           七草の花 』

            

             山上憶良

 

 

はぎ
         

          萩

          

 

  桔梗    葛    藤袴   女郎花   尾花   撫子

 
 
 
 

 ハギ

 

 

『 しら萩は 咲くよりこぼす けしき哉 』   蕪村

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

  第44候『鶺鴒鳴く』
      (せきれいなく)

  新暦ではおおよそ 9月13日〜9月17日ごろ

 白露 次候『鶺鴒鳴く』:鶺鴒が泣き始めるころ。  

 

 

 

  

鶺鴒(せきれい)

 

チチィ、チチィと鳴く、尾の長い小鳥で

 

歩くときに尾を上下に振りながら地面を

 

叩くようにする仕草が特徴です。

 

 

  たで

 

 

蓼(たで)食う虫も好き好き

 

「蓼」には茎や葉に苦味がある。

 

それを好んで食べる虫(蓼虫:甲虫)も

 

いる事から、人の好みはさまざまである

 

というたとえ。


 
 
 
 
 

  ホトトギス

ホトトギス
 

杜鵑草は、ひっそりとした佇まいと涼しげな印象のある山野草です。

 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 第45候『玄鳥去る』

     (つばめさる)

    新暦ではおおよそ 9月18日〜9月22日ごろ

白露 末候 『玄鳥去る』:つばめが南へ帰るころ。 
     春先に訪れたツバメと、しばしの別れです。   

 

 

 

   
   
              

 鶏頭 けいとう

花の名の由来は、雄鶏のとさかのような真っ赤な花を咲かせることから。

 

この花で想起されるのは。晩年の正岡子規の鶏頭の句。

 

子規が、庭のようすを思い浮かべて、
     
   『鶏頭の 十四五本も ありぬべし』  子規


平明な句なのに、どこか不思議な奥行きを感じさせてくる一句です。

 

 
 

 オミナエシ

 
女郎花
 

『女郎花の 中に休らふ 峠かな』 高浜虚子

 

 

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        * 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』