HANA

日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。

 

 
 

 

 

 

 

立春初候 第40候『綿柎開く』

   (わたのはなしべひらく)

  新暦ではおおよそ 8月23日〜8月27日ごろ

処暑 初候『綿柎開く』:綿の実を包む萼が開くころ。 
      

 

 

 

 

 

 

 

 綿花(めんか)

           

 綿花 

 

 

 

 

綿の木は七月〜八月に花を咲かせた後、

 

朔果(さくか)と呼ばれる実をつけます。

 

その実がはじけて、一つの実からいくつか現れる

 

白い繊維がコットンボール、

 

種を包んだふわふわの綿花です。

 

綿の柎(はなしべ)が開くころとは、

 

実がはじけ、いよいよ綿花を摘む時期。

 

綿花の中に入っている種を選り分け、綿毛だけに

 

してから、綿打ちをして綿をほぐし、糸を紡ぎます。

 

 

 

 

 

 

 アサガオ

 
朝顔

 

 『 暁の 紺朝顔や 星一つ 』 高浜虚子

 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

  第41候『天地始めて粛し』

  (てんちはじめてさむし)

  新暦ではおおよそ 8月28日〜9月1日ごろ

 

処暑 次候『天地始めて粛し』:ようやく暑さが収まりはじめるころ。

 

 

 

 ムクゲ

むくげ  

 

朝に開いて、夜にはしぼんでしまうことからはかなく涼やかな花とされています。

 

ハイビスカスや芙蓉( フヨウ)の仲間で一日花ですが、夏の間ずっと咲き続けます。


「ムクゲ(木槿)」は韓国の国花としても知られています。

 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 第42候 『禾乃登る』

     (こくものみのる)

     新暦ではおおよそ 9月2日〜9月7日ごろ

 

処暑 末候『禾乃登る』:田に稲が実り、穂をたらすころ。

 

 

 

 

 

 

             

 禾(のぎ)

 

禾(のぎ)とは、稲などの穂先に生えている毛のことですが、

 

稲や麦、稗、粟などの穀物の総称でもありす。

 

「禾」の字は、もともと穂をたらした稲の姿を描いた象形文字だったそうです。

 

ちなみに稲は、縄文時代には日本に伝わっていたとか。

 

ご飯として炊くものはうるち米、餅ちにするのはもち米です。

 
 
 
 
 
 

 キキョウ

 
キキョウ
 

『 紫の ふっとふくらむ 桔梗哉 』  正岡 子規

 
 

 

 

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        * 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』