日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。
第10候 春分初候『雀始めて巣くう』(すずめはじめてすくう)新暦ではおおよそ 3月20日〜3月24日ごろ |
雀が枯れ草や毛を集め、巣をつくりはじめるころ。 |
第11候 春分 次候『桜始めて開く』(さくらはじめてひらく)新暦ではおおよそ 3月25日〜3月29日ごろ |
『桜始めて開く』:その春に初めて桜の花が咲くころ。 |
第12候 『雷乃声を発す』(かみなりのこえをはっす)新暦ではおおよそ 3月30日〜4月3日ごろ |
|
春分 末候『雷乃声を発す』:春の訪れを告げる雷が鳴りはじめるころ。 |
|
|
春雷 | |
夏に多い雷ですが、春に鳴るものを春雷(しゅんらい)と呼びます。ほとんどの場合,前線の通過に伴う界雷である。ひょうを降らせて作物に被害を与えることもあります。ひと鳴り、ふた鳴りほどでやむ短い雷が多いです。とくに初めて鳴る春雷を初雷(はつらい)と、あるいは冬ごもりの虫を起こす、虫出しの雷とも呼びます。『山の背を ころげ廻りぬ 春の雷』 高浜虚子雷がおおくなる春から夏にかけての季節は、稲が育っていく時期と重なります。昔の人は、雷の光が稲を実らせると考えたとか。稲妻という言葉は、稲の夫(つま)が語源とのこと。 |
|
木蓮 もくれん | |
空へ向けて、手のひらを広げるように咲く様が美しい花。白い花を咲かせる白木蓮(はくもくれん)や、紫の花をつける紫木蓮(しもくれん)があります。
|
|
← | → | |
二十四節気•七十二候 一覧 |
初候 次候 末候 |
HOME |
* 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』