日本には、春夏秋冬の四季だけではなく、二十四の節気と、 七十二もの候という季節があります。
第16候 『 葭始めて生ず 』(あしはじめてしょうず)新暦ではおおよそ 4月20日〜4月24日ごろ |
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葦 よし |
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関東では ” アシ ” 関西では ” ヨシ ” と呼び習わしていました。
” アシ ” が「悪し」に通じるのを忌んで、逆の意味の ” 良し” と言い
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藤 ふじ |
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紫色の花が、幹の方から先端に向かって咲きます。
蔓(つる)は他の木などに「右巻き」に巻きつき
(これに似ている「山藤(やまふじ)」は「左巻き」
に巻きつきます)
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第17候 『霜止んで苗出ず』(しもやみてなえいず)新暦ではおおよそ 4月25日〜4月29日ごろ |
穀雨 次候 『霜止んで苗出ず』:霜のおおいがとれ、健やかに苗が育つころ。 |
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五風十雨 |
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五日に一度風が吹き、十日に一度雨が降るような順調な天気のことをいいます。そこから転じて世の中が平穏無事と言う意味。春から初夏へと変わる、気持ちのいい時期です。 |
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れんげ |
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田んぼ一面に敷き詰められた、レンゲ畑
赤紫色の絨毯はかっては春の風物詩。
蓮花の漢字を見れば判る通り、花全体の形を蓮の花に見立てたもののようです。
目を楽しませてくれたレンゲは、鋤込まれ田んぼの肥料になります。 |
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第18候『牡丹華さく』 (ぼたんはなさく) |
穀雨 末候 『牡丹華さく』:牡丹の花が咲き出すころ。 |
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八十八夜 |
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立春から数えて八十八日目の夜。( 5月の1日〜3日ごろ )もうすぐ初夏を迎える時期。八十八夜は農の吉日で、農作業の身安とされてきました。八十八夜に摘んだ茶葉は長寿の薬ともいわれ、香りもやさしく、ほのかな甘みがする新茶。 |
端午の節句 |
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五月五日は端午の節句。鯉のぼりの風習は江戸時代のころから。男の子の立身出世を願う武士の家々で鯉のぼりを掲げたそうです。今では、こどもの健康を願う鯉のぼりが五月の青空に泳いでいます。 |
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* 主な参考文献 講談社 『日本大歳時記』 東邦出版 白井明大 著『日本の七十二候を楽しむ』